注文住宅で木の家を建てるならサイエンスホーム 『断熱の仕組み』
2020/04/02
ブログ
こんにちは、サイエンスホームの渡邊です。
木造住宅の基礎知識講座
【木造住宅の断熱化】
昔の日本住宅は通気性が良く、断熱材もほとんど使われていなかった。
湿度の高い夏を涼しく過ごせる家づくりであったことと、比較的温暖で、真冬といえども生命を脅かすような気候ではなったためだと思われます。
しかし、現代では、十分に断熱することで寒い冬も快適に暮らせることを実現し、真冬の冷暖房エネルギーを効率よく利用できる家づくりが求められています。
断熱材は、熱が逃げるのを防ぐと共に、外部からの熱を遮断する役割があります。
熱の伝わりやすさの指数は熱伝導率(λ)で表されます。
数値が低いほうが、熱が伝わりにくく断熱性が高い。熱伝導率が0.06以下のものを断熱材と定義しています。
空気は熱伝導率が高いため、気泡や繊維で対流が起こらないように空気を小さく閉じ込めて断熱材にします。
また、断熱材の厚さによっても性質は異なります。
断熱材は様々ありますが、グラスウール、ほぼ同等性能・特性のものでロックウールがあります。
ボード状で断熱性能の高いポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、フェノールフォームなどがあります。
その他天然素材の断熱材として、ウールやセルロースファイバーなども注目を集めています。
【結露を防ぐ】
断熱は内部と外部の温度差による結露対策も合わせて考慮します。
表面温度が低い部材に水蒸気が触れると結露を起こします。そのため、断熱をして表面温度が低くならないようにすることと、充填断熱とする場合、木造の腐食を招く壁内結露をふせぐために、室内側に防湿シートを張る。また、結露しにくい木材や土壁など呼吸する仕上げ材をうまく使うことで結露対策につながります。